・人からの誘いを断りにくい
・嫌われないか心配
・どうするべきか分からない
このような悩みありますよね。
些細なことに見えるかもしれませんが、この悩みを解消すると人生にとても大きな影響があると考えられます。
この記事では断りにくいことへの対処方法とその効果についてお話します。
▼ 記事の内容
・断われたら最高の時間が待っている
・嫌われない理由と嫌われた方が良い理由
・断りにくいのは「返報性の原理」
・断れると人生が変わる
僕はコーチングの認定資格を持っていて、個人や会社でコーチングやコーチング理論を取り入れたワークショップを行なっています。
コーチングとは心理学を用いた一種のカウンセリングのようなもので、詳しく知りたい方はこちらの記事を読んでみてください。
コーチングセッションで話を聞いていると、やはり人間関係の悩みは多いです。
相手と自分の関係性よりも、その人自身の価値観や育ってきた環境による影響が大きかったりします。
詳しく話すととても長くなってしまいますので、この記事ではすぐにできる対処法と考え方をご提案します。
気がのらない誘いを断れたら、最高の時間が待っている
対処法であり結論からいうと
「気が乗らない誘いは断るべし」
「気が乗らないこと」と書くと語弊がありますね。
「自分にとって必要がなく、かつ気が乗らないこと」のほうがニュアンス的には正しそうですね。
では本題に進みます。
遊びの誘いや勧められたものなど、どうしても気が乗らないものは断ることをおすすめします。「お願いごと」なんかもこの部類に入ると思います。
断れるか断れないかはひとまず置いておいて、断れるとどんな良いことがあるかを考えてみましょう。
気がのらない誘いを断れると…
自分のための最高の時間が待っています。
わざわざ約束の場所まで足を運んだり、人に気を遣ったり遣わせたり、お金を払って楽しくない疲弊するだけの数時間を過ごす、なんてことをしなくて済みます。
断れると、自由に使える自分のための時間が手に入ります。
本当に好きな人と過ごしたり、好きなことができたり、しっかりと休息をとることもできます。
どうですか?
なんとしても断りたくなってきましたか?
なんとしても断りたいという気持ちが大事です。
「断わりにくい」という部分だけを見ると、一時的な悩みでしかありませんが、「断れる」ということが自分にとっていかに大きな価値があるかを知っていれば、取り組み方や行動が変わってくると思います。
なんとなく嫌だけど、断るのもなんとなく嫌だから、なんとなく断らないでいる。なんとなく良い方法があればいいな。だと断れません。
なんとしても断りたい理由と気持ちがあなたが行動できるエネルギーになります。
なぜ断りにくいのか?
では具体的にどうすれば断れるか考えてみましょう。
そのためには、断りにくいと感じてる理由を知ることが大切です。
多くの断れない理由はだいたい以下の2つに分類されると思います。
・相手に嫌われそうだから
・なんだか相手に悪いから
ただ、上記の2つとも全く気にしなくて大丈夫です。
順番に考えていきましょう。
断るとは自分を知ってもらうということ
相手に嫌われるかもしれない、と心配する人は断ることは相手に悪いことをしていることだと捉えているのではないでしょうか。
断り方がよっぽどひどくない限り、誘いやおすすめを断ったくらいで、致命的な人間関係の亀裂にはなりません。
自分が誘う側だったらと考えてみてください。
少し落ち込むかもしれませんが、その人のことをめちゃくちゃ嫌いにならないですよね。
断るということは、言い方を変えると自分のことを相手に知ってもらうこと。好きなこと、苦手なこと、大切にしてること・・・きちんと伝えれば相手はあなたのことを理解してくれます。
もし、相手が誘いを断っただけで人を嫌いになるような相手だったら?そんな人には嫌ってもらえれば二度と不要な誘いを受けなくて済みます。笑
嫌いな相手には嫌われた方が良い
先ほどの話でも出ましたが、嫌いな相手にはむしろ嫌われた方が良いです。
あなたの断りにくい誘いはどんな人からの誘いですか?
本当に大切な人ですか?
大切だと思い込んでるだけではないですか?
とはいえ、わざわざ相手に嫌われることをしてはいけませんよ。笑
「万が一嫌われても問題ない」という気持ちを持つということです。
自分が好きでもない人から嫌われるとどうなるか。
嫌いな人が離れていってくれます。
不要な誘いがなくなります。
悩みはなくなり、自分の自由な時間が手に入ります。
なぜあなたは好きでもない人に好かれようとするのか?
小学校の時に教えられた「誰とでもみんなで仲良くしなきゃだめ」に縛られている人も少なくない気がします。
断ると「相手に申し訳ない」は錯覚
誘われて断りにくい理由に、なんとなく申し訳ないからという感情もあるかと思います。
せっかく誘ってくれたのに、勧めてくれたのに、断るのはなんだか悪い、と。
これは錯覚です。
冷静に考えてください。
あなたは何か悪いことをしていますか?
この錯覚は、人に何かをしてもらうと、お返ししないといけない気持ちになる「返報性の原理」という心理作用によるものです。
そう、ただの心理作用です。
断ることで、なにも悪いことはしていません。
望んでもいない誘いを受けたことにお返しという対価を払う必要はありません。相手が嫌いな人でなければ声をかけてくれたお礼だけで十分です。(お礼と対価は違います。)
断る時のポイント
断った方が良いことがしっかり分かったあなたは、あとは断ればいいだけです。断ることでなにもマイナスがありませんから。
せっかくなら自分も相手も気持ちよく断れたら良いですよね。
万能ではないかもしれませんが、使えそうなポイントをまとめてみました。
【断る時の3つのポイント】
・内容はどうあれ、声をかけてくれたことに感謝
・具体的な理由を添えてはっきり断る
・相手への好意を伝える(好意がなければ不要)
▼ 例文①
お誘いありがとうございます。
でもそういう場はとても苦手なので遠慮します。
楽しんで来てくださいね。
※ ポイントは「とても苦手」とはっきり言うことです。言い訳っぽく聞こえると押したらいけると思われてしまうので、自分の特徴をはっきり伝え知ってもらいましょう。嫌いでない相手には楽しんで来てくださいね。と本心で伝えると良いと思います。
▼ 例文②
声をかけてもらって嬉しいです。
だた、今はどうしてもやりたいことがあるので行けません。
いつか行けるようになればこちらからお声がけさせてください。
※ こちらも行けない理由をはっきりと伝えています。熱量を持つことで相手が応援してくれる存在になることもあります。もしかしたらいつか機会があってもいいなと思える相手ならば、いつかお声がけさせてくださいと、好意を伝えるのも良いと思います。嘘を言うとただの断り文句になってしまい、自分も疲れてしまうので無理に言う必要はありません。
ちなみに、好意を抱いていない相手に対しては、わざわざ好意を伝えなくて大丈夫です。わざわざ相手を傷つける言葉もいりません。
ただはっきりと断ればOKです。
また誘われないといいですね。笑
「断れる」は「選択できる」ということ
これまでいかに断るかを書いてきましたが、「断る」ということはあなたは何をしているのでしょうか。
「断れる」ということは「選択している」ということです。
選択できると言うことは、あなたは断ることも断らないことも自分の意志で決められるということです。
断らないという選択
上司や同僚、得意先やコミュニティのメンバーなど、理由があって断れない時もあると思います。
気が乗らない誘いだったとして、
それは断りにくいから断らなかったことですか?
断らない方が利益があると判断して断らなかったのですか?
この理由の違いはとても大きな違いです。
選択ができない人(断ることができない人)の場合、
断らない方が良いものも、断るべき無意味なものも、
全て同じ「断りにくくて嫌なもの」に見えてしまいます。
対して選択ができる人、つまり「断れる人」であれば、
「これは断わるべき無意味なものか、断らない方が良いものか」をしっかり考えるようになります。
そしてもちろん自分の意志で選択できます。
断る価値、選択する価値を知っていれば、それが本当に必要か、断ると本当に自分が困るのかを考えられるようになります。
なんとなく断ってはだめだと思っていたことが、実は大きな問題ではないことも多いです。
人生は選択の連続「断れると人生が変わる」
さきほど断らない選択があると言いましたが、これは断れない選択と言い換えることもできます。
断れない選択に囲まれた生活を送っている人も少なくないのではないでしょうか。大変ですよね。
そんな人は、「断れる環境」を目指すのはどうでしょうか。
もちろん、すぐには無理かもしれません。
ですが、どうすればなれるかを考えてみてください。
いきなり100点を目指すのではなく、1つでも断れること、選択できることを増やせるように考えてみてください。
今より少し良くすることは必ずできます。
この断れないという悩みは、多くの人が抱えているように感じます。
そしてこの悩みは小さな悩みではなく、人生という大きなテーマと関係していることが多いです。
人生は選択の連続です。
「断れない」ということは、自分の行きたくない方向へ人生を進んでいくことになります。
「断れる」ということは、人生を自分の進みたい方向へ人生を進めるようになるということ。
あなたはもう進みたい道を選択できます。
少なくとも、この記事を読む前よりかは、確実に自分の道を選択できるようになっています。
無理はしなくても大丈夫です。
1つでも多く自分の道を選択してみてください。
最後に、今回の話と関係のある本を紹介します!
どちらも啓発本のようにみえますが、心理学をもとに気合いとかやる気ではなく、人間はこういう性質だからこうすると良いよというようなことが書かれています。
心を理解するといろいろなことが楽になります。
こういった本を読んだことがない人にこそおすすめです^^
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