あなたは人から何かを勧められた時どうしますか?
① 興味がなければスルー
② 興味があって気が向けばやってみる
③ とりあえずやると決めている
上記のどれかに当てはまりますか?
誰かに何かを勧められた時にとる行動によっては、あなたの成長の機会を逃しているかもしれません。それはどういうことか、プロコーチ資格やマネージャー経験を生かして論理的に分析してみました。
ちなみに、とりあえず断りたい!どうにかしたい!という方はこの記事よりもコチラ↓の記事を読んでみてください。
伸びる人は「とりあえずやってみる」
経営者や起業家の話を聞いていると
「伸びる人や惹かれる人は、人が良いと言っているものや、オススメしたものをとりあえずやる、そして行動が早い」
ということをよく聞きます。
知り合いから勧められたものだけでなく、ネットで話題になっているものなども例外ではありません。
この「人から勧められたことをやるかやらないか」を分析すると、成長につながる論理的な根拠が見えてきます。
心理学的な前提:人は「行動しない」
コーチングも含め、カウンセリングなどで前提となる考えですが、人が行動するのは最終プロセスです。(NLPなどの細かい話は今回無視します)
要は、人の「行動」に対するハードルはめちゃくちゃ高いのです。
例えば、人にアドバイスをして、相手がその通り行動してくれることはどれだけありますか?友達、家族、恋人、仕事仲間などで思い出してみてください。
どれだけ正論を説いても、その時にうんと言っていても、すぐに忘れられたり、実際の行動にするまで時間がかかったり、そもそも共感を得ないことも多いのではないでしょうか。
また、自分自身のことも考えてみてください。やらなくちゃいけないことができていなかったり、やった方がいいとわかっていることを先延ばしにしたり、そんなことはありませんか?
そもそも人は行動をすることに大きなエネルギーが必要なのです。行動するための理由や誘惑がないと人は動きません。
話を戻すと、「人に勧められたことをやるかやらないか」という話の中には、行動するか/しないかという大きな分かれ道があるのがわかります。
そして、ほとんどの人が「行動しない」を選択していると思います。肌感覚だと9割の人は行動しないを選んでいる印象です。ほとんどの人が行動しないという点がポイントです。
視点を変える:「人に勧めるもの」とは
そもそも、人に勧めるものとはなんでしょうか。
当たり前ですが、「自分が良いと思ったもの、有益だと思えること」ですよね。
さらに「人に勧めるもの」になるためには、自身が体験し、感情が動いたもので、かつアウトプットに至ったものです。この「自身の体験」と「アウトプットに至ったもの」というのが重要な点になります。
「人に勧めるもの」は一次情報である
自身の体験ということは、一次情報だということです。一次情報とはオリジナルの情報という意味で、誰かから聞いた話などは二次情報と呼ばれます。
「〇〇をすると良いらしいよ。」(二次情報)
「〇〇をしたらすごく良かった。」(一次情報)
一次情報には二次情報のような伝聞にはない信憑性があります。
「人に勧めるもの」は貴重
また行動すると同様に「アウトプット」もハードルが高い行為のひとつです。ここでのアウトプットは他者に伝えるという意味とします。
アウトプットするためには、下記の①〜③のように記憶に残り、理解と整理ができている必要があります。
①体験・インプットする
②必要な情報と判断し記憶に留める
③自らの体験を理解し解釈する
④他者に伝える(アウトプット)
たとえば、1冊の本を読んだ後に、どんな内容が書かれていたか説明することをイメージしてみてください。
話せる内容は「覚えていること」の中からさらに「自身が理解もしくは解釈できているもの」に絞られます。
これがアウトプットまでのハードルです。
また、そもそも覚えていることの少なさに驚くはずです。
人が勧めているものというのは、数少ない記憶の中から、その人の心に触れ強く伝えたいと思ったものです。
1人の人間をそこまで「行動」させたものとなると、なんだかすごく価値がありそうな気がしてきませんか?
【実践】とりあえずやると決める
行動に移すということはとても負荷がかかることはわかりました。それが「そこまで興味がないこと」だと、その負荷はさらに増します。というか普通ならスルーしますよね。
しかし、「興味がないこと」は自分の知らない世界を知る大きなチャンスでもあります。それが興味がないことなのか、知らないだけなのかにもよりますが、知らないだけというケースが多いのではないでしょうか。
人は知らないことへの抵抗感も強く、知るということもまた行動です。興味がないということは、まだ知らないことかもしれません。今まで触れてこなかった世界に触れるチャンスかもしれません。
ですが、どんなに良いとわかっていても、行動できないのが人間です。
そこでオススメなのが、人が良いと言っていたものや、勧められたことは、とりあえずやるという自分ルールをつくるということです。
試すべきか、試さないべきかという判断を排除し、とりあえずやらなきゃだめなルールだからやるというルールを作ってみてください。
これ、私自身も実践しています。
元々は私も意識なんてしていませんでした。
ただある日、自分が熱量を持って人に何か勧めているとき、本当にこれは観た方がいい!体験した方がいい!知っておいた方がいい!という強い何かがあり、それを伝えたとしても、ほとんどの人が行動しないことに気づきました。そのとき私は思うんです。
「なんてもったいない!」
誰かに勧められたことをしないということは「もったいない」ことなんだ、と気づいてから、とりあえず勧められたらやってみるという自分ルールを作りました。
実際にやってみて思うことは、良いことしかないということです。
「失敗」という結果はない
実際に人が良いと言ったものやことを、とりあえず試すというルールをつくることで、新しい世界を知ることができたり、今までになかった価値観を得ることが多くありました。
気が進まないものほど、行動に移すことがポイントです。
体験をしてみると、想像とは違いすごく良いものだ!という発見が多いですが、もちろん「これはあんまりだな」「自分には合わないな」と感じることもあります。
しかし、実際に体験をしてみて「あんまり良くないな」「自分には合わないな」と感じることからは、めちゃくちゃ得るものがあります。
なぜ良くなかったのかが具体的になります。体験を通した意見は、想像でする否定や批判とは天と地の違いがあります。そして「もっとこうだったら良いのに」というような観点はアイデアの卵になります。
また「こういう点が自分には合わなかった」という体験は、自分はこういうものが苦手なんだ、というような自身の理解と発見に繋がります。
相手との関係が強くなる
人から勧められたことをやると、自分に良いことばかりでなく、相手にとっても嬉しいものです。自身に置き換えてみると、相手がオススメしたことやものをすぐに実践してくれたら嬉しいですよね。
そうすると、相手との人間関係も良くなります。体験を通して共通の話題もできます。また、実践してくれるとなれば、そういう人には、さらに良い情報やオススメを教えたくなるのが人間です。
やっぱり良いことしかない。
注意点
できるだけ取捨選択せず、いろいろな人からのオススメを聞く方が、無意識のフィルターがかからず面白いのですが、時間は有限ですし、時にはリスクもあります。
尊敬や信頼してる人/熱量がある人を選ぼう
尊敬する人や、信頼できる人のオススメは良いですね。また、個人的に優先度が高いのは、熱量をもって勧めてくれる人です。そこまで人を動かしたものなので、やはり面白いものが多いです。
そして熱量がある人は勧めてくれた後のサポート充実してることが多いです。何かのオタクとかは世界を広げてくれる大きな存在だと思います。
詐欺やマルチ
詐欺やマルチ商法にはご注意ください。
彼らは親しい人かもしれません。
そしてものすごい熱量でオススメしてくることが多いです。
まぁ、それもとりあえずやってみるのも学びかも。笑(自己責任)
私はコーチングの資格を持っていて、しくみも含めた意味でのデザインや心理学を学んでいます。「人から勧められたことをするかしないか」という日常にある何気ないことが、人の傾向を反映していて面白い事象だなと思い今回分析してみました。
人から勧められたことは、とりあえず無理矢理にでもやってみたらいいよ!という私からのオススメでした!笑
最後に私のおすすめの1冊「サピエンス全史」も紹介します。笑
これを読んで世の中の見え方が変わりました。昔の自分なら勧められても手にとらないようなタイトルと見た目の本ですが、自分ルールによって出会えた書籍です。
コメント