こんにちは、マジ卍。
どうもアラサーです。
最近いよいよ若者文化にカルチャーショックを受けるようになってきてしまいました。(ジェネレーションギャップとは言っていない。)
広告やコンテンツ、クリエイティブ界隈でお仕事をしているのですが、若者の柔軟さや新しいコミュニケーションのカタチをつくる力というものには目をみはるものがあります。
一見こんなもののどこがいいの?というようなサービスでも彼らの使い方次第で大きな価値が生まれることも少なくありません。
(もちろんサービス側のしかけの秀逸さもありますが)
最近カルチャーショックをうけたのはスマホアプリの「Tik Tok」です。
インスタグラムで一部の芸能人がちらほらとやっているのを見かけて、地味に何かをしかけているのかな?と思いアプリをインストールしてみました。
中身は今のトレンドをおさえつつも新しい文脈をつくりだしており、それに対して自然とコミュニケーションのカタチを形成している若者(小学生〜高校生)が溢れていました。
「Tik Tok」は、動画共有アプリです。
撮影も編集もできて、いろいろなエフェクトをかけたり倍速再生などすることができます。
特に音や音楽に合わせて体を動かしたり、編集することがこのアプリで作る動画のひとつの面白みでもあります。
「Tik Tok」では誰かが作ったり撮影した動画の音源を使って、自分の動画を作ることができます。
誰かが替え歌に乗せて動画をアップしたとすると、その音楽を使ってまた別の人が動画を作ることができます。
その動画がおもしろければ、また他の誰かがその替え歌を使って自分なりの動画を作ることができるのです。
そして同じ音源を使って作った動画はハッシュタグのように一覧で紐付けられているため、「人気の音源」という新しい要素が生まれます。
音楽だけでなく、普通に撮影した動画の効果音やセリフなども含まれており、自分が音源を作り出すパイオニアになることもできるのです。
これらは2次創作意欲を掻き立てるとともに、作品を通じて人と人をつなぐキッカケづくりのしくみがうまく組み込まれたサービスだと思いました。
動画の作り方は6秒動画の「vine」からの影響を強く感じます。
また、ネタものや笑いのつくり方はツイッターのネタ画像やネタ動画の文脈に近く、音楽に合わせて同じ振り付けで踊ったりする動画は、少し前に流行ったアナ雪やmimimiといった車内で音楽に合わせて踊る動画からの流れではないかと思います。
2次創作欲求をくすぐる仕組みはニコニコ動画を彷彿とさせます。
さらにインスタグラマーやユーチューバーよりも手軽に人気ものになれるので、今の小学生や中学生にとっては自己表現する場として手を出しやすいメディアとなっているのだと思います。
企業のPRもより自然にはいることができそうです。
たとえば「演技力じゃがりこ面接」というじゃがりこのオリジナルソングがあります。
歌に合わせて表情を変えてゆくというシンプルなフォーマットで多くのユーザーが音源を使って動画をアップしています。
これまでの広告やPRのようにオリジナルソングを力づくで流行らせる!ではなくて、ユーザーが勝手に楽曲を使って、しかもおもしろ動画をどんどん作っていってくれるのです。(もちろんオリジナルソングの質によってその効果は変わりますが。)
20歳以上の大人に「Tik Tok」をみせれば、その人のおじさん・おばさん度がわかるのではないかとも思っています。笑
「なにこれ、こんなのが流行っているの?」と他人事なのか
「この動画おもしろいね!」とシンプルに楽しむか
「仕組みがおもしろい!」とオタク的におどろくか
「・・・?」となにをしているのか理解すらできないか。
仕事やビジネスの中でだけだと、やはり世界観や考え方か偏ってきます。
気持ちは若いつもりでも知らぬ間に年をとっているものです。
これからは、より意識して若者の流行りや行動に注目していかないとと思ったアプリでした。
目指せ心のアンチエイジング!
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