こんにちは、HIGEです。
映像ディレクターをしています。
趣味でも仕事でも使えるメインカメラとして2020年に富士フィルムの「X-T3」を購入しました。
そしてすぐに「X-T4」に買い替えました。
その時候補に上がったカメラとの比較と、なぜ最終的にX-T4を選んだかを紹介します。
結論をまとめるとコチラ
▼ 写真メイン
「X-T3」がコスパ最強
▼ 動画使用が半分以上
「X-T4」がオススメ
【比較検討したカメラ】
・α7シリーズ(sony)
・Blackmagic Pocket Cinema Camera
(Blackmagicdesign)
・X-T3 / X-T4 (富士フィルム)
カメラ選びは、色の好みや、すでに持っているレンズにもよって、選び方は変わると思いますが、今回はカメラ本体だけを考えて選びました。
現在一眼カメラの性能はとても高くなっており、プロの現場でも使われることが多くなっています。
そう言う意味でプロレベルの動画が撮れると題しています。
今回のカメラの選びのポイント
今回のカメラ選びは
「趣味でも仕事でも使えるカメラ」です。
仕事でも使えるカメラとは
撮影後の色調整(カラーグレーディング)をきちんとできることが最低条件になります。
RAW収録ができる、もしくはlog収録ができることをひとつのポイントとしました。
その結果、
CanonとNikonは候補から外れました。
趣味でも使えるカメラとは
・すぐに使える
・どこにでも持っていける
趣味で使うとなれば持ち運びやすさ、使いやすさ、手軽さも大切です。
その結果、
中型以上のシネマカメラは候補から外れました。
では候補にあがったカメラで選定の際に注目した部分を紹介していきます。詳細は省いて要点だけまとめました。
・α7シリーズ(sony)
・Blackmagic Pocket Cinema Camera
(Blackmagicdesign)
・X-T3 / X-T4 (富士フィルム)
α7シリーズ(sony)
「α7シリーズ」は大きく分けると以下の4種類です。(2020年12月現在)
「α7」「α7S」「α7R」「α9」
(α9も一応同じ系列なので入れておきました)
それぞれ、世代が1から最大4まであります。
α7 Ⅰ/α7 Ⅱ/α7 Ⅲ
α7S Ⅰ/α7S Ⅱ/α7S Ⅲ
α7R Ⅰ/α7R Ⅱ/α7R Ⅲ/α7R Ⅳ
α9 Ⅰ/α9 Ⅱ
プロの現場でも使われるのはそれぞれ「Ⅲ」がつく世代からが多いです。
世代が古いものは安いのですが、
戦力になる「Ⅲ」がつくものはそれなりの値段がします。
α7シリーズの特徴
・動画撮影のためのカメラ
設定や操作方法など、動画撮影をかなり意識したつくりになっています。
・高性能でコンパクト
コンパクトデジタルカメラくらい小さく、シネマカメラに匹敵するほどの性能を持っています。
α7シリーズは、とても人気のシリーズでプロカメラマンも持っている方が非常に多いです。
Blackmagic Pocket Cinema Camera(Blackmagicdesign)
ブラックマジックデザイン社が販売する小型のシネマカメラです。
ブラックマジックデザインのシネマカメラはショートフィルムなどでもよく使われる人気のカメラで、Blackmagic Pocket Cinema Cameraはその高い描写力を残しながらも、とてもコンパクトなシリーズです。
ブラックマジックデザインのカメラを購入すると、カラーグレーディングソフトのDaVinci Resolveも付属します。
Blackmagic Pocket Cinema Cameraの特徴
・動画特化型
シネマカメラなので、動画撮影に注力しています。写真撮影使いではメインになりずらい。
・周辺機器との組み合わせ
動画収録がメインのカメラなので、音声、モニター等の周辺機器との組み合わせがしっかりしています。
反面、周辺機器ありきの部分もあったりします。
・RAW収録ができる
さすがシネマカメラですね。
RAW収録ができると撮影後の色調整で思い通りの表現ができます。
その代わり収録データは膨大になるので使いどころは選びます。
個人的には、仕事だけの使用かつ周辺環境も整えるのであれば、Blackmagic Pocket Cinema Cameraはありかなと思います。
X-T3 / X-T4(富士フィルム)
富士フィルムが動画撮影に本格的に参入したシリーズです。
X-T3発売当初、同価格帯の一眼カメラの中で階調の広さが頭一つ抜けていました。
X-T3・X-T4の特徴
・写真と動画の両立
写真が強い富士フィルムでしたが、logで最大10bitの収録ができる動画撮影機能もあるので、写真と動画どちらのメインにもなりうる性能があります。
・コンパクトで高性能
α7シリーズ程ではないですが、本体の大きさは小さく、こちらも高性能です。
選ばれたのはX-T3 / X-T4
購入したのは「X-T3」
最終的に行き着いたのは「X-T4」
X-T3を購入後すぐにX-T4が発売され、3ヶ月で乗り換えました。
その理由ものちほど説明します。
「X-T3」を選んだ理由
① 欲しい機能、性能が揃っている
② コスパが圧倒的
③ 色(映り)が好き
① 欲しい機能・性能
▼ 収録データ
撮影で記録するデータの情報が多いほど、思い通りの表現ができるようになります。(カラーやトーンなど)
それぞれの機種を比較してみると
「α7」4:2:2 10bit
「ブラマジ」RAW 12bit(最強)
「X-T3」4:2:2 10bit
Blackmagic Pocket Cinema CameraはRAWで収録できるのが魅力的でしたが、
他の2機種も4:2:2 10bitで収録できます。log収録ができ、表現の自由度は充分大きいと考えました。
なので、使いやすさで「α7」と「X-T3」に絞られました。
▼ スロー撮影
「α7」フルHDで120p
「X-T3 」フルHDで120p
※比較検討時発売されていなかったが「X-T4 」はフルHDで240p
α7シリーズもX-T3もフルHDで120p撮影ができます。
ひと昔前では考えられない。
他にも細かい部分はありますが、欲しい性能、機能は「α7シリーズ」も「X-T3」条件は揃っていました。
② コスパが圧倒的
▼ 価格の比較(α7シリーズ vs X-T3)
α7Ⅲ:約24万円
α7RⅢ・α7SⅢ:30万円以上
X-T3:15万円前後(当時)
X-T3が断トツで安い!
今だと10万円前後かな?(やばい)
でも、趣味・仕事両方で使う以上、
安いからという理由では選べない。
最後は操作のしやすさや見た目で選ぶ人も多いが、そのあたりは慣れだと考えていたので、最終判断はそれぞれの「映り」で決めることにした。
③ 色(映り)が好き
α7の階調表現は綺麗です。
だからやっぱり人気もすごい。
だけど人気すぎて、最近α7色の動画が溢れている気がします。
(トーンの流行もあるかと思いますが)
なので、実は個人的に少し敬遠していました。
そんな中、X-T3の他にはないすっきりとした色あいや、フィルムシュミレーションのコンセプトなどに好感を持てたことが決めてとなりました。
ということで、性能も価格も申し分なしのX-T3が選ばれました。
X-T3からX-T4に買い替えた話
しかし、結果としてX-T3は3ヶ月でX-T4に買い替えました。
X-T3購入後すぐに発売されたX-T4の価格差は約10万円。
正直、描写力に関してはほとんど変わらなかったX-T4になぜ買い替えたか理由を紹介します。
操作面での不満点が解消された
・X-T3のUIが動画撮影では使いにくい
・手ブレ補正がついた
この2点が僕にとってはかなり大きなポイントでした。
X-T3の映りには満足していたのですが、使いにくさから「あれ…失敗?」と感じていたからです。
UIが動画撮影に向いていない
X-T3を使ってみて、写真撮影がメインのカメラに動画機能がついた印象を受けました。
・写真モードと動画モードの切り替えに手間がかかる&誤動作も起こしやすい設計。
・動画撮影時に設定が素早くしにくい。
このあたりに使いづらさを感じていました。
それに対してX-T4は、
・ワンタッチで写真と動画が切り替えられる
・動画撮影時に設定調整がしやすい
という設計に改善されていました。
手ブレ補正
X-T3を買うときに最後までネックになった手ブレ補正ですが、やっぱりあった方が良かったです。笑
富士フィルムのレンズには手ブレ補正が付いていないものが多いので、X-T3は実質手ブレ補正なし状態。
手ブレ補正がないと動画の手持ち撮影はほとんど使い物になりません。
やはり最低限の手ブレ補正は必要だと強く感じました。
X-T4の手ブレ補正の精度は意外と良かったので満足しています。
その他のアップデート
▼ スロー撮影
120p → 240p(どちらもフルHD)
地味にすごい
▼ 背面モニター
ティルト→バリアングル
これは賛否ありますが、好みでしょう。
個人的にはどちらでも良かったです。
ティルトでのローアングル撮影は楽しかった。
▼ 電池
・持ちがよくなった
・サイズが大きくなった
X-T3は電池の消耗が早かったので嬉しいアップデートですが、その分少しだけ本体サイズも大きくなっています。
電池の互換性もないので注意してください。
まとめ
性能だけみればX-T4の発売でますます価格が下がったX-T3のコスパは最強。
写真メインで少し動画を撮れたらいい人は断然X-T3がオススメ。
動画が半分以上の人は絶対X-T4がオススメ。
以上、参考になれば嬉しいです!
質問などありましたら気軽にコメントしてください。
ではまた。
コメント