【超重要】知っていると便利な「質問」の基本

コミュニケーションと心

コミュニケーションの中で「質問」する場面はたくさんあります。家族や友人との日常会話、商談や会議といったビジネスシーンなど、ほとんどの場面で質問をしたりされたりすることで、会話のチャッチボールが行われていると思います。

そんな質問ですが、大きく2種類にわけることができます。何気なくしていた質問を使い分けることができれば、より楽しく、豊かなコミュニケーションができるかもしれません。

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「クローズドクエスチョン」と「オープンクエスチョン」

質問の種類は以下の2種類にわけられます。

クローズドクエスチョン】
はい・いいえで答える質問

【オープンクエスチョン】
自由に答えられる質問

まずは例文をみてみましょう。

クローズドクエスチョンの例

・あなたは読書が好きですか?
 → はい/いいえ
・旅行は楽しかったですか?
 → はい/いいえ
・食べたいものはありますか?
 → はい/いいえ

オープンクエスチョンの例

・あなたの趣味はなんですか?
 → 読書/バスケ/旅行…
・旅行はどうでしたか?
 → 楽しかった/まぁまぁ/最高だった…
・何が食べたいですか?
 → 焼肉/和食/洋食…

イメージはつかめましか?(←これはクローズドクエスチョンですね)

クローズドクエスチョンとオープンクエスチョンは会話の中で意識して使い分けることで、話が広がったり、相手の意思を確認することができます。それではそれぞれの特徴を見ていきましょう。

クローズドクエスチョンとは

クローズドクエスチョンは主に相手の意思を確認する時に使うと効果的です。物事をはっきりさせたい時や、話を切り上げたい時に有効です。

逆に、話を続けたい時や相手に話してもらいたい時、相手に考えてもらいたい時などはクローズドクエスチョンにならないように気をつけると良いでしょう。

オープンクエスチョンとは

オープンクエスチョンは、話を広げるときに使うと効果的です。また、答える人はイエス/ノーではなく、自分で考えて答える必要があるので、より深く考えることになります。

相手からより多くの情報を引き出すことができるので、インタビューなどでは基本的にオープンクエスチョンが使われていますよね。

オープンクエスチョンのつくり方

オープンクエスチョンが増えると、コミュニケーションは豊かになります。質問の作り方は「5W1H」を意識するとよいでしょう。

「5W1H」とは、
Who(だれと)/ When(いつ)/ Where(どこで)
What(なにが)/ Why(なぜ)/ How(どのように)
を指す言葉です。

5W1Hを使った例文

・誰と遊んだの?
・サッカーはいつからしているの?
・どこの国が楽しかったですか?
・好きな食べ物は何ですか?
・なぜそう思ったのですか?
・どのように頑張ったのですか?

普段何気なくしているクローズドクエスチョンをオープンクエスチョンに変えるだけで、思わぬ答えが返ってくるなど、新しい発見があるかもしれません。

応用編:質問で相手の思考が変わる

少し難しい話になりますが、質問の仕方で相手の思考の仕方が変わります。

例えば、セミナーや授業などの最後に投げかけられる「なにか質問はありますか?」という質問。

この質問は、クローズドかオープンのどちらかわかりますか?この質問はイエス/ノーで答えられるのでクローズドクエスチョンです。この質問だと、質問がない人は「ノー」で終わります。

この質問の仕方を「ここまでの話した内容で、どんな質問がありますか?」とオープンクエスチョンに変えてみます。すると質問がなかった人も、まずは「どんな質問があるかな?」と考えます。これは一つ前の質問では生まれなかった思考です。このように質問の仕方で、返ってくる回答が変わるだけでなく、相手の思考回路が変わるという点が質問の奥深いところです。

応用編:無意識のクローズドクエスチョン

自分はオープンクエスチョンをしているつもりでも、クローズドクエスチョンをしてしまっていることがよくあります。

例えば「他に得意なことはありますか?」という質問を例にします。

この質問は形式的にはクローズドですが、質問の意図は「あるかないか」を聞きたいのではなく、他にある得意なことが何かを聞きたいということがわかります。意図はわかるので、回答者は「料理も得意だよ」と答えるかもしれません。

しかし、すぐに答えがあるもので良いのですが、すぐに答えがでないものに対しては思考は深掘りされず「ありません」とすぐに答えてしまうことが多いです。

質問を「他にどんな得意なことがありますか?」とオープンクエスチョンにするだけで、回答者の思考は「他に得意なことがあるかないか」から「他にどんな得意なことがあったかな」に変わります。

聞きたいことが引き出せない、会話がなぜか続かないと感じている人は、無意識にクローズドクエスチョンになっているのかもしれません。

この質問では「どんな」という言葉が入るか入らないかの違いだけで、大きな違いが生まれるのが面白いですよね。

まとめ

質問のスキルを上げると、日常生活ではコミュニケーションが豊かになります。また、会議やミーティングなどで、質問によってよりたくさんのアイデアを引き出すことも可能になります。カウンセリングやコーチングでも質問力は非常に重要です。

まずは身近な人との何気ない会話で、クローズドクエスチョンとオープンクエスチョンの使い分けにチャレンジしてみてはいかがでしょうか。

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