最近人気のイラストレーターさんは詩人であり、芸人であり、映画監督であると思う。
「絵がうまい」は溢れている。
そんな中アーティストとして活躍している方達のイラストは、抱く感情や日常のあるある、1シーンや1言のセリフの切り取り方がうまい。
また、ギャグやストーリー性もあったりして、クスっと笑えたり、気持ちを代弁してくれたり、癒されたり、ドキドキしたり、ワクワクしたり、シンプルに心を動かされる。
人が抱いているカタチにできない感情や言葉をイラストで手触り良く表現してくれている。
力の抜けたタッチのものが最近の流行でもある気がする。
もちろん描いているイラストレーターさんは画力があったうえでの力の抜けたシンプルなラインを描いているし、その心地よいタッチというのはそうそう簡単に誰でも表現できるわけではない。
これまではどちらかというと書き込みや画力などの「絵」がメインだったのに対し、「絵」で完結するのではなく「絵」を使って描くストーリーやメッセージがメインになっているのではないだろうかと思う。
イラストに限らず、あらゆるコンテンツにとっても「共感」がテーマになっているように感じる。
ツールが便利になり、だれもが簡単に表現できるようになっていく中で、
誰もがもっている心のとっかかりを見つけること、何気ない日常の中にある発見、少しずらすだけで見える世界がまったく違う視点、、、
そんな気づきができるかどうかが、これからのクリエイティブの要になるのではないかと思った。
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